[Bad Billy Club]


Billy Sheehan インタビュー (1997年9月13日)

by Hiroshi

Last Update : Oct 7, 2001


ビリーが「ナイアシンの新曲だよ」とベースを弾きまくる中、インタビューが始まりました。(1997年9月13日、マリオン朝日ホールにて)

BBC : インタビューを許可していただいたことを感謝しています。
今日行われるベースクリニックと、先々週に行われたオンライン・ベースクリニックでは、何か違いがありますか。

Billy : 生のオーディエンスがいる方がやりやすいね。オンライン・ベース・クリニックは自宅でやったんだけど、こちらも楽しかった。バンコク、ベルリン、ブラジル、バッファローなど、世界中から参加してくれたんだ。

((註)ビリーは「B」で始まる地名を選んで挙げています)

BBC : ナイアシン以外のソロ活動について教えてください。

Billy : セッション活動が目白押しさ。最近では、テリー・ボジオとレコーディングしたし、これにはドリーム・シアターのメンバーも参加している。自分のベース・ソロ・アルバムもつくっている。それとは別に、ボーカル入りの曲もたくさん創っている。自分でベースの他にギターも弾いて、歌も歌っているんだ。将来発表するから、ぜひチェックしてほしいね。
11月29日に、地元のバッファローで、1972年以来のタラスのリユニオン・コンサートを行う。当時のマネージャーのハービー・ハバートは、今ではオスカーを受賞するような映画会社の重役になっているんだけれど、彼も戻ってきてくれるんだ。アルバムもレコーディングするかもしれないから、楽しみにしていてほしいな。

BBC : どのようなアルバムがリリースされる予定ですか。

Billy : とても大きなホールで、ライブ・レコーディングとライブ・ビデオの収録を行う。旧譜発売だけでなく、新作もレコーディングするんじゃないかな。

BBC : ビリーのオフィシャル・ホームページで、タラス時代の"Had Enough"や"The Whole Wolrd's Gonna Know"を聴くことができますが、これらの曲がタラスとして発表されることもあるのでしょうか。

Billy : "Price You Gotta Pay"もタラス時代の曲だよ。これらの曲は、MR. BIGでアルバムに収録したので、新たに録音することはないかもしれない。でも、"Shy Boy"のような名曲は、ボーナス・トラックのような形で収録してみたいね。

((註)答えながら"Shy Boy"を弾くビリー)

BBC : テリー・ボジオの名前が出ましたが、MR. BIG結成前に一緒に活動していたスティーブ・スティーブンスとのプロジェクト、ボジオ・レビン・スティーブンスのアルバムはお聴きになりましたか。

Billy : 噂は聞いているけど、まだ聴いていないよ。

BBC : 次回のナイアシンのライブは、どう変わりますか。

Billy : 既に8曲新曲のレコーディング済みで、レコーディングはまだだけど完成している曲が3曲ある。ライブでも新曲をたくさん演奏する予定だ。

BBC : 新しいカバー曲はありますか。

Billy : 前回"Birdland"をライブ・コーディングしたので、今回は新曲で勝負しようと思っている。

((註)"Birdland"は、ビデオ版の"LIVE!"に収録されています)

BBC : 個人的にはソロパートがたくさん収録されることを期待しています。

Billy : 新譜を聴けば、みんな納得すると思うから大丈夫だよ。とてもラウドで難しいソロを弾いているよ。

BBC : 期待しています。
ナイアシンのライブは、アメリカ、日本、インドネシアだけでしか行われていません。各国のファンから、ライブを観たい希望が私のところにもよせられてきています。他の国でライブを行う予定はありませんか。

Billy : 呼んでくれる場所があれば、あちこちに行ってみたいね。近々行けるとしたら、オーストラリアか南米かな。南米のファンからの要望が特に強いんだ。

BBC : ブラジルやペルーのたくさんのファンから、希望がよせられてきていますよ。

Billy : そうだね。オンライン・ベース・クリニックでも、ブラジルの人がたくさんログインしてきたよ。

BBC : リッチー・コッツェンが、ビリーとパットと共に曲を書いたと、インタビューで答えていました。その曲が発表される予定はありますか。

Billy : 実はまだ完成していないので、それを終えてからかな。リッチーは才能の塊だね。

BBC : 私もそう思います。
ジェイソン・ベッカーのベネフィット・コンサートで、エディ・ヴァン・ヘイレンと共演された時の感想をお聞かせください。

Billy : エディとはオフの間によくジャムセッションをしているんだけれど、ステージで共演したのは初めての経験だった。スティーブ・ルカサーたちと黒いベレー帽をかぶって、ブラック・ベレーズというバンド名にしたんだけれど、パットだけはすぐにベレー帽が脱げてしまったよ。楽しかったから、スティーブ・ルカサー達とも、またやってみたいね。

BBC : ビリーの歌がとてもうまいことに感動しました。

Billy : (照れながら)ありがとう。

BBC : ピータ・グリーンのトリビュート・アルバムでも素晴らしいボーカルを披露されていますね。今後はボーカルにも力を入れていかれるのでしょうか。

Billy : これからどんどんやっていくよ。

BBC : 映画でMR. BIGの"Take Cover"が使われるという噂を聞いたのですが。

Billy : その話は聞いたことがないな。

BBC : もうすぐ"Live at Budokan"が発売されますね。もうライブアルバムの方が多くなってしまうわけですが。

Billy : 数えてなかったからなー(笑) 今回のライブアルバムは武道館という大きな会場のものだし、ケビン・エルソンが最初から係わってくれて、ライブの醍醐味である一瞬をうまく捕らえているから、みんなも楽しめると思うよ。ミキシング中のスタジオにも立ち寄ったのだけれど、もうほとんどできあがっているよ。

BBC : MR. BIGのライブは、いつも最高の音質だと感じていますので、今回のライブ盤も楽しみにしています。

Billy : 気に入ってくれるといいな。俺の自信作だよ。

BBC : CDにはビデオも収録されるという話ですが、そのビデオは見られましたか。

Billy : まだ見ていないんだ。いろいろな判断を下すスタッフがたくさんいるから、もしかしたらそういう話もあるのかもしれないね。

BBC : ところで、MR. BIGのアメリカのファンクラブは活動停止状態なのでしょうか。

Billy : ラスベガスの支部はもう存在していないんだ。

BBC : 大変残念です。

Billy : ファンレターの管理など、一人の管理者では負担が大きすぎたんだ。

BBC : 日本のファンに伝えてもよいのでしょうか。

Billy : いいよ。

BBC : 今まで行ってきたファンレターの転送は、続けられないのでしょうか。

Billy : 俺のところに送ってくれればいいよ。サポートしてくれる世界中のファンとは、コンタクトしていきたいからね。素晴らしいファンレターをたくさんもらうから、できるだけ返事を書くように心がけているよ。二人の秘書が、ちゃんと整理してくれているんだ。

BBC : メタルブレイドとロードランナーが暴力的な歌詞について訴えられ、和解したそうですが、どのように思われますか。

Billy : 歌詞が物議をかもして訴訟を起こされても、その訴えを起こした団体が勝訴したケースはまったくないし、今後もそういうことは起こらないよ。俺は言論の自由を信じているし、アメリカの憲法でも保障されているから、アメリカの国民である以上それを破ることはないと思う。俺も若い頃、ドラッグの歌やブラック・サバスの歌を聴いたけど、まともに育ってきたよ。親の責任を果たせなかったから、責任転嫁しようとしているのじゃないかな。

BBC : ベースをやってきて本当に良かったと思うのは、どういうときでしょう。

Billy : 自分の家で一人で夜通しベースを弾いて、朝の4時頃にバルコニーへ出て星空を見ながらベースを弾いていると、「あぁいいなぁ」と思うよ。

BBC : 女性ファンからの質問なのですが、ビリーから見て日本の女性はどのように見えますか。

Billy : この人だと思える人がいたら、日本の女性とでも結婚すると思うよ。

BBC : MR. BIGでいろいろな場所でコンサートをされていますが、今までやったことがない場所で、コンサートをしてみたいところはありますか。京都などはどうですか。

Billy : 京都でもしてみたいね。西海岸の…どこだっけ…そうだ新潟でもまたやってみたいね。それから札幌もね。

BBC : なぜペットの猫に「モンキー」という名前を付けたのですか。

Billy : 猿のように鳴くからだよ。

BBC : ビリーが猫を飼うことになったきっかけは。

Billy : 猫は人間臭いところがおもしろいね。犬も好きだけど、猫は手がかからないしね。俺は昔から猫人間なんだ。犬や小鳥を飼っていたこともあるし、ヘビやタランチュラさえ飼っていたこともあるんだ。100kgぐらいのニューファンドランドという種類の犬を飼っていたこともあるな。でも、猫は性格が滲み出てきて面白いんだよ。

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